高音域を、多少喉頭を浮かせて息の勢いで出す事は、ある程度可能ですが、息の勢いに頼る限り、ピアニシモが不可能となるでしょう。
正統的な出し方は、やはり、引っ張って、あるいは引っ張り合って出す!と言うものである事を確信しつつある毎日です。
引っ張り合って出すからには、喉頭は、きちんと下がって安定している必要があります。
即ち、寄りかかる為のプラットホームがしっかりしている必要があり、そのためには、パッサッジョ域での足場づくりの固定化が必要なのです。
喉頭を上げて歌っている人は、いずれ、そちらの方に行かねば、出づらくなる事も推測出来ます。
バランス良い寄りかかりとは、複数のベクトルの闘争、拮抗にあるのです。