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Channel: Old school オペラ発声研究家 宮前区在住 永田孝志の日々
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耳は正しく育てるもの

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ある程度耳、感性の度合いは、生まれ付きのものもかなりありますが、耳も訓練が必要なのです。

それは、自分の声を磨く事により、寄り詳細に把握出来て来ます。

最初は、どの声も、立派に聞こえていたものが、徐々に、より良い、寄り優れたものに接する事で、色褪せて来るのです。

一般的には、身近な先生を頂点に考えているので、それには気付かない場合が多いのでしょう。

何をもって、寄り優れたものとするか?と言う問題がありますが、私は何と言っても第二期黄金期にあると感じます。

何故この時期の音声が優れているのか?と言う理由は、やはり声の形がある!と言う事であり、現代のように、何かに突出した「虚仮威し」が無いのです。

その様な判別が出来るレベルで、声楽を語る資格があるのだと思うのですが、世間では、言語に捕らわれて、耳のレベルが非常に低い人達が、好き勝手にデタラメを論じている感が拭えません。

大体、論点で、どのレベルなのかが解ってしまいます。
中には、演繹法的に複雑な理屈を論じながら、大丈夫か?と思うほど、発声と言おうか?おかしげな声を発する場合が、世界的にも良くあるようです。

要するに、バランスが悪いと言いましょうか、声のバランスは、情緒のバランス、あるいは頭のバランスにも関係しているのでは無いかと思う事もあります。

言葉の妙技で、さも解っているかのように錯覚してしまうのです。
しかも、出来ていない初歩的な時期に、このような「魔境」が訪れる事は、自らの体験からも言えます。(笑)

構造が解れば、物真似が出来ます。
「あなたのはこうなっているから、これを、こうして、このように歌ってみて下さい!」と、実演出来て、プロと言えるのでは無いでしょうか?

言葉だけが巧みに成っていては、詐欺やペテンと変わりないのですから。

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