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Channel: Old school オペラ発声研究家 宮前区在住 永田孝志の日々
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実際と理念、観念のズレ

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これ、世の中に蔓延している事では無いでしょうか。

理念通りにやって、結果が伴わない場合、その理念を疑う必要があるのですが、特に権威やプライドに拘わる問題だと、どうしても、様々なマイナス要因を持ち込み、「現実がどうかしている!」、「構造が間違っている!」と考えるようになるでしょう。

理念が先にあるものと言えば、社会主義、共産主義を始め、主流経済学もそのようです。それらは殆ど信仰で成り立っているので、否定されると、感情的に反発すると思います。

どうしても、観念的に成ってしまうのです。

それは、同時に、現実認識に、その肥大化した観念によるズレが生じて来るでしょう。
人は、大なり小なり、観念のフィルターを通すのですが、特に大人は、常識や、特定の理念などのフィルターによる屈折率が多く成るようです。

ある研究者は、幼少期から、親が書物しか与えてくれず、必然的に文字の世界に逃げ込む習慣が出来、現実より文字の世界の認識にリアリティを感じるようになったと告白しています。つまり、現実では、ドジばかり踏むように成ったようです。

固定観念の少ない無知な子供のような視点って、大切では無いでしょうか?

理念、常識がデタラメであった場合、無知な子供の方が、余程、真理に近いと言う事です。

発声でもそうですが、常識や理念と決別する事が大切であり、それがなかなか上手く行かない事なのです。

肥大化した観念と、現実のバランスのズレを修正する事が、発声の作業でもあるのです。

それを知る為にも、歌唱時のビデオ撮影をお勧めします。(撮影だけでなく、必ず観るように!)






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