まず、国内でベルカントと称しているメソッドは、皆、結果的にモダン歌唱です!それも更なる劣化版!
本物は、そうそう汎用出来る代物では無いと言う事でしょう。
しかし、オールドスクールでは、商売が成り立たないのも事実だと思います。
何故なら、オペラの世界は、リスナーがお客さんと言うよりは、シンガーがお客さんだからです。
シンガーと称する人達を沢山作り上げねば集金出来ないのです。
社会的にも、オペラ歌手と言う枠組みのグレードを下げねば、舞台で歌えないでしょう。
この動画は、それらの現実を浮き彫りにしていくので、ある意味都合の悪いものでしょうが、余りにも酷く低レベル化した現状から必然的に出てきたものであると思います。
このオールドスクールの歌唱メソッドは、現在、ほぼ絶滅危惧種である事を考えると、リチャード・ミラー氏が「重すぎる」と否定的に唱える、ダグラス・スタンリー派(ほぼ居なくなった派)のメソッドも、偏見無く調べる必要があると思われます。
リチャード・ミラー氏は大学の権威者である事が、教育の現場での汎用性を重視した帰来があるのでは?と少し引っ掛かります。