重い声の人が、軽い声の先生に師事して、歌えなくなるパターンは意外と多いと思われます。
ある思慮深い学生さんが、軽い声の先生と、重い声の先生の双方に、「パッサッジョはありますか?」と質問をした結果、
軽い声の先生は、「パッサッジョは無い!」と答え、重い声の先生は、「パッサッジョだらけだ!」と答える傾向にあると言っていた。
実際は、軽い声の人でも、パッサッジョは有り、本人が気付かないだけなのであるが・・・。
一方、私のレッスンでは、初心者に対しては、特に声を整えると言うより、声を鍛え上げると言う観点が多く、最初から整っている訳では無いのである。
その段階において、一般的な教えは、やはり、その場を取り繕ったように、整えようとして、結果的に、どんどん不具合が顕著に成るようである。
因果の捉え方も、メチャクチャである。
要するに、負荷の否定が主流であり、そのような先生の音源を拝聴すると、まず100%!開き声、浮き声、と言う有り様である。(どこの流派なのか?)
そのような教師は、最近では少なく成りつつあるようだが、まだまだ国内では主流である。
学生さんの方が、良く知っているでしょうが・・。(笑)
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重い声の苦難
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