これは、様々な誤解を招く言語のオンパレードです!(笑)
「声を前に出せ!」
これは、非常に多く語られていますが、これこそ因果を履き違えた指示だと考えています。
前に声が飛ぶにはどうしたら良いのか?と言う問いに、「前に出せば良い!」と言っているようなものだからです。
「ホールの後ろに届くように!」も、同義語だと思います。(笑)
実際に、声を前に出そうとして、力を前に噴出してしまうのがオチで、喉が偏った過緊張に陥るのです。
最も多い過ちの一つだと思います。
次は、
「溜め息に声を混ぜるだけ!」
これも、尤もらしい言葉ですね。(笑)
こんな事真に受けていたら、いつまで経ってもオペラなど歌えません。(笑)
溜め息は、虚脱の象徴であり、一部の過緊張者には有効な場合がありますが、大抵は、腑抜けた気取り声を生み出す結果に終わってしまうでしょう。間違ってもアッポッジャーレは生み出しません。(笑)
次は
「マスケラに集めて!」
これも、本末転倒の概念です。
眉間やマスクを意識して、頭が緊張し、平べったくうるさい声に成るのがオチです。
マスケラに集まって聞こえるには、どうすれば良いか?と言う問に、「マスクに集めて!」と言っているのですから!(笑)
マスケラに集まって聞こえる声は、声道の出口が狭まっている状態、即ち仮声帯が狭まっている事、喉頭蓋が傾斜しているなど、原因は咽頭の狭まり度に在ったのです。
次に
「膝のクッションを使って」
これは、一見、上半身がリラックスして、力が抜けるので、発声が楽になり、さも良さそうに思えますが、実は、声の止めを弱くしてしまう事になり、アッポッジャーレを弱め、息が太くなるリスクが大きいやり方だと思います。
ネトレプコもそれやってますが、やはり高音域太くなります。
その他、海外での教えで、日本人的土台の前提では、マイナスに働く事が多いと思われます。
土台が異なるものの上に、海外のメソッドを受け入れた事による反応の結果、似て非なる結果を生み出した事は、悲劇なのか、喜劇なのか?
日本人特有の土台の差異による現象は、日本人が気付き、方法論を編み出す必要があったにも係わらず、権威にばかり頼り、誰も世に出回っていない事象に気付かずに、誰もがおかしなものを良しと信じてしまった事が元凶であると思います。
海外の先生方が、日本人特有の音声現象を研究する訳がありませんよ!(笑)
自国の始末は自国民で!(笑)
私が唯一、その問題に着手しているのでは無いでしょうか?
独占企業ですね!(笑)
そんなこんなで、本日の動画は、「イヤイヤ発声の発展形」がお題です。