自己評価とは、その時点での把握レベルに左右されるために、例えば、歪みを認知するレベルが低ければ、自己評価が高くなるし、逆に、現在の実力を越えた意識が在れば、自己評価は低くなる。
その実力に応じただけのバランス良い自己評価を持つ事は、意外にも難しいのであろう。
自己評価が厳しすぎれば、自己否定する意識は肥大化し、逆に偉そうに成ってしまうし、逆に全能感を持った子供のようでも実際とのギャップが生じてしまうのである。
いずれにしても、それらは、訓練し足りない事で起こる事である。
難しさが分かれば、自惚れている暇も無いし、逆に落胆している場合でも無いのである。
こだわりを持つ事にも注意が必要であり、そのこだわり故に盲点を形成する事にも成りうるからである。
オペラの声の仕組みとは、各部位の連携プレーであり、抽象度の高いものである。
こだわりとは、一面的なものである事が多く、それを絶対的価値と認識すると、盲点が形成される事は当たり前の事である。
逆に、あることが有効に働くには、必ず前提条件があり、多くはその前提条件を見落としており、「俺は出来るけどお前は何故出来ない?」「俺は人間でそれが出来る!お前は出来ないから人間では無い!」などと、誤った三段論法でからかう場面も在るようだ。(笑)
声楽発声を勉強していると、あらゆる自らの偏りを思い知らされて来る!それにより、修正出来るのである。
思い上がり、盲点、誤認を声が、身体が知らせてくれるのである。
だから、発言と実力ってリンクしているのであるから、知らぬが仏なのである。(笑)
教師とは、それらを熟知して対応せねば成らないので、なかなか大変な職業である。
日々の研究に余念など無いのである。(笑)