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Channel: Old school オペラ発声研究家 宮前区在住 永田孝志の日々
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アッポッジョを理解すれば・・

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アッポッジョを理解すれば、何が正統で、何が亜流、邪道?かが解って来ます。

アッポッジョとは、吸気力と呼気力のぶつかり合い、せめぎ合いにより生じる内圧(声圧)を、一部が突出する事無く、均等に分散させる事により、声帯に掛かる負荷を軽減するものである。

その理論と体感をマスターすれば、聴いてすぐに正統なのか、亜流なのか、邪道なのか?形無しなのか、瞬間的に解ってしまうのである。

中には、パッサッジョ域での寄りかかりを、「力み」と感じている人もいるが、その人の音声を聴いて、何故そう感じるのか?一瞬で理解出来た。

その音声は、その人だけが抱えている問題では無く、大部分の日本人声楽家の問題である事も理解出来た。

要するに、パッサッジョ域から、声圧を高めないように気をつける事に寄り、少し喉頭が上がり、声の段差が発生するのである。

そこに至るには、必然性があり、その原因は、やはり平面言語によるものであるのだ。

私は、それを真似る事は出来ても、恐らく、私の声を理解出来ない、真似出来ないのである。

この、声圧と力みの誤解について、リチャード・ミラー氏も述べている。

まあ、私のYouTubeのチャンネル登録者数を見れば、その差は歴然としているのである。

平面言語による発声をおかしく思わない輩は、やはり、自身も平面言語による耳なのである。(判る人も沢山いらっしゃいますが)

平面言語による発声では、アッポッジョに持ち込めないのである。

以上の、音声の違いが判らぬようでは、専門家の道は諦めた方が良いかも知れない。





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