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Channel: Old school オペラ発声研究家 宮前区在住 永田孝志の日々
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染み付いた常識が足を引っ張る

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例えば、「発声とは息の支えが大切であり、そのためには、強靭なる腹筋による支えが必要!」
であるとか、
「喉や首の硬直を防ぐ為には、喉から離れた下腹や、足などを意識すると良い!」
などの、まことしやかなアドバイスありますよね。

その思い込みこそが、発声の進歩の可能性を閉ざしている事も考えられるのです。

名歌手の中には、「筋肉など使わない」と感じている人もいるのです。

腹筋を始め、諸筋肉は、最初にそこを意識して、使おうと思うと、全体のアッポッジョのバランスの偏りの原因にも成ります。

筋肉の収縮は、イメージを達成させる為の現象として在るのです。

お腹の支えなど必要無い!と思う事で、随分と改善する場合があります。

むしろ、胸式呼吸っぽく、みぞおちの両サイドの肋骨だけで支える!と言うつもりの方が上手く行くのです!

「・・せねば成らない」と言う頑なな気持ちこそが、硬直を生み出す事が多いのです。

それこそ、物事の主従、因果をわきまえ、柔軟に対処する事が重要と成るのです。

例えば、キューゾに関して、「キューゾせねば成らない」などと思うと、さほどしなくても良い箇所で、やりすぎる事にも繋がるのでしょう。

感覚的に、「キューゾしなきゃ成り立たないでしょ!」と言う、当たり前の感覚になるまで学習して、理解に及ぶのです。

体験って大切ですね!

頭だけで、文字だけでの薄っぺらい理解では、主従が判らなくなる結果、使い方を誤る事にも成るのです。

「やると、素晴らしく成り、やらねば壊れるでしょう!」と感じる確証の下で、自信、確信を持てるのです!

以上、アッポッジョのシステムの体感から述べてみました。


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