前記のblog記事に挙げたカルロ・タリアブーエの声を聴いた後に、レオヌッチの声を聴くと、若干前側で息っぽく鼻に掛けた感じが良く判ると思います。
確かに、この年齢で、これだけの声を出す事は驚異的ですが、声の形と言う観点からは、やはりタリアブーエに軍配が上がると思います。
レオヌッチの事を、とやかく言える立場に無いかも知れませんが、アッポッジョが、口もとに偏った印象を持ってしまいます。
息っぽく、吸気傾向が比較的弱い歌手は、若干、前屈みに成る傾向にあると思われます。
比較的、息の流出速度が速いと言う事は、止めが、それだけ弱いと言う事であり、胸の上部を若干窄ませる必要が出て来るのです。
逆に、この声のバランスで、胸を高くすれば、たちまち喉に掛かってしまうと思われます。
これを、発声のタイプ別として、並列化するのか?劣化形と観るのか?
何を基準とするかで異なって来ると思います。
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若干前側で、息っぽく鼻にかけた歌い方
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