一般の皆様は、「音大の先生方は、皆さん発声も正しく勉強されているから、認められた立派な方々で、正しい発声を教えてくれるに違い無い!」
と思われると思います。
まず、そこから誤認があります。
音大の先生方は、何も、発声に特化しているから先生に成られた訳では無いのです。
平たく言ってしまうと、「総合力」で立派なる業績を残された方々なのです。
さて、発声の権威についてお話しますが、第二期黄金期までは、その発声の確固たる形が存在していましたが、どんどん、他のしがらみにより、その形が不明瞭なものに変化、そして劣化して行きました。
その、様々な盲点を抱えた異なる流派に分かれ、我こそが正統的な・・と、言っているに過ぎないのです。
要するに、発声学は、そもそもが存在しない!と言う、衝撃的な事実にぶち当たるのです。
では、様々な集団、門下生などは、何を根拠に、自分のマエストロを正統的だと思ってるのでしょうか?
一つは、権威主義的なものの見方によります。
しかし、その権威も、歌手としての業績に寄るものであり、「発声学」によるものではありません。
と言う事は、どういう事かお分かりでしょう!
論拠の曖昧なものを頑なに肯定する事!と言えば、それはもう、一つしかありません。
そう!「信仰」なのです。
信仰と言うものは、感情論的に言うと、最も頑なものと言えるでしょう。
明らかなる事実を認識する事は、信仰とは言いませんよね。
そして、その頑ななる観念は、事実を飛び越えた暴走をも引き起こし兼ねません。
それに引き換え、この私!
修正、変更、ご免!
自分を信用していない部分がある事が、自分を救ってきたのだと思っています。
てな訳で、私の生徒さんは、私の信者では無く、情報提供者 兼 共同研究員みたいな存在かも知れません。
「私は、こう言うイメージでやってみたのですが、どうですか?」などと言う提案もあります。
話が逸れてしまいました。
なにが言いたいかと申しますと、出来てもいないのに、信仰による観念的パワーで論じる人達って、偉そうなんですわ!
それは、経済学の世界でも、同じ現象があります。
そもそも、主要経済学など、虚構であり、そのような、存在していないものを正統とみなすには、信仰しか無いのです。
だから、観念的暴走が起きやすいのです。
その、実益無縁の暴走、妄想を避ける為にも、徹底的な実験による帰納法的研究が必要かと思っております。
「君は、大体、経済学と言うものを知らないんだよ!」
と言う偉そうな学者が居たら、
「君は経済学が虚構だと言う事を知らないようだ!」
と、言ってあげま・・・
いやいや、言わない方が良いです。(笑)
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発声学は存在しない!
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