ジョセフ・ショアは、ドラマティックバリトンでありながら、高音域のメカニズムを研究、訓練し、テノールも歌える数少ない声楽教師です。
重い声の人間が、高音域を出すには、パッサッジョから呑み込む力が必要であり、巷の論理と矛盾します。
しかし、大なり小なり、この方向の力は必要であり、声をダメにする大きな原因の一つに、声を前に出そうとする力が勝り、歪むパターンが在ります。
その歪みを、大きく開ける事で補い、これまた不具合を複雑化させてしまいます。
元々、ドラマテックバリトンがテノールのアリアを歌う事自体が不自然ですが、まあ、ここでは、メカニズムを明らかにしていると言う事と解釈しましょう。
これ以外の道は無いのです。
ジョセフ・ショアの歌唱動画
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ドラマテック・バリトンが出すハイC
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