「押してはならない」「筋肉は使うべからず」「喋る様に歌う」「開いた喉」その他、ベルカントに纏わる格言は沢山ありますが、それを鵜呑みにしたら、それこそ迷子に成ってしまうでしょう!
大雑把な格言は、実は前提条件だらけのくせものであるからだと思われるからです。
鵜呑みにしたら、盲点だらけと言う事に成るでしょう。
これは、批判的な言葉にも言えます。
ナザール マスク シンギング(鼻声 顔面 唱法)と言う概念は、this is opera では、けなしの言葉として使われていますが、それも、全否定してはまずいのだと思われます。
肝心な胸との連結を疎かに、そちらに偏る事が問題であると思っております。
想像以上に、声は複雑なバランスで成り立っている事を忘れ、言葉遊びのレベルで決めつける事こそが危険では無いかとも思っております。