キアーロスクーロ(明るく深い声)の道は、主に中音域(パッサッジョ域)から顕著になります。
モダン歌唱とオールドスクールの別れ道も、主にそこから分岐すると考えています。
さて、このキアーロスクーロの道は、どの様なものでしょうか?
何かコツのようなものがあって、単に並列的な分岐であるのでしょうか?
そうではありません!
圧倒的にオールドスクールの道は厳しく、トレーニングを積み重ねて、初めて体現できるものであり、すぐにコツで出来るようなものではありません。
それは、真剣勝負の道筋であり、そこに至るには、トレーニングが必要です。
と言う事はどういう事でしょうか?
すぐには出来ないと言う意味が理解できるでしょうか?
もし、それが出来るようになれば、まず、目付きが変わります!
チャラチャラ感が消失し、目が輝いて来ます。
マジに成ると言う事です。
このような境地へ至る訓練は、モダンに染まった現代人には、苦行であり、まずは、モダン的なマインドを否定して来ます。
さて、その様な事が、簡単に出来ると思いますか?
出来るわけが無いのです。
音楽とは、楽しむ為のものである!と言った価値観では、それこそモダン歌唱で有り余ると思います。
オールドスクールは、それを否定して来ます。
その途方もない現状とのギャップによる辛さと、絶望感を乗り越える事が出来れば、見込みはあるでしょう。