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Channel: Old school オペラ発声研究家 宮前区在住 永田孝志の日々
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虚実のギャップ

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このギャップが大きくなるほど、心は不安定に悩まされるのではないか?と思う。
自分の真実に目を背け、虚構を膨らませれば膨らますほど、心は不安定になる!

これをポジティブに活かせば、虚が実になるのであろうが、自分に嘘をついてごまかしていると、感性にまで影響が及び、ある意味、真実、現実に鈍感になるのでは無かろうか?

要するに、鋭い感性とは、嘘の無い落ち着きによってもたらされるものであると思うのである。

嘘とは稀薄なものであるが故に、もたれ掛かるには不十分なのである。

声楽発声も、勿論、現実であり、確実にもたれ掛かれるシステム作りに時間を掛けて行くものであり、キューゾ(閉じる)と言う概念、技術は、確実に力を寄り掛かる為のコンパクトな部屋と、強固な高反発な壁作りである。

力を使わない!と言う虚構を前提にするから、分からなくなるのはあたりまえであり、如何に力を使うか?と言う研究のみが基礎を作る前提になるのである。

力を使わない!などと言う虚構を前提にしているから、すぐにスピリチュアルな曖昧な世界にリンクしてしまうのであろう。

器楽の世界の人達や、一般人の人達からも、「声楽の人は変わっていて、話が噛み合わない!」との感想を、私が出会った方々ほぼ全員が唱えているのも、そのような、現実にはあり得ない世界を信じていると言う事が根本原因では無かろうか?と思う今日この頃である。

現実と虚構のギャップ度により、あらゆるコミュニティが形成される事は事実であるようだ。

そして、「類は友を呼ぶ」と言う現象も付いてくるのであろう。

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