まず、日本語のウ母音に成る原因は、声門閉鎖のタイミングが早すぎる事です。
と言う事は、声の支えが、身体全体では無く、声帯だけで行ってしまうと言う事に成ってしまいます。
そこで、それを回避する為に、声門を、通常よりも開いて対処する事で補おうとする事が、巷での「息を流して!」「声帯の力を抜いて!」と言う指導に繋がるのです。
しかし、元々が浅く止めの弱い発音であるので、本来あるべきアッポッジョは生まれません。
それが、ジャパニーズベルカントの正体だと思われます。
不自然に開いた声帯なのでパッサッジョ域でのキューゾが行えないのは当然です。
だから、高音域でのアクートも不安定に成ると言う事であると思われます。
ウ母音を聴けば、その発声メカニズムの正体が暴かれます!
良い持ち物を持っていながら、そこの視点が盲点と成っている為に、代替え品で甘んじてしまっているのです!
中低音で流れてしまっていると言う事は、声が意識よりも前に流出している状態であり、コントロール下に無い為に、出力、圧縮力が充分では無い事に成ってしまう!それがジャパニーズベルカントの今一つな印象の正体です!
ウ母音に全て如実に表れます!
日本人声楽家の音源を聴いてみて下さい!