当たり前の事を題名にしましたが、この当たり前な事すら理解していない人が多いのも現状なのです。
何々先生に師事しているから出来る筈!
このメソッドは正しいから、やれば良くなる筈!
このような考えがある限り、伸びは頭打ちになって終わるでしょう。
何故なら、発声とは、バランスの構造を理解し、「どう組み立てるか?」「現在、どの方向に偏ろうとしているのか?」と言う、瞬間の判断力が勝負になるのですから、過去の業績や、成功例にすがりついているのでは、現在の状況から離れた、トンチンカンな対処を行う事にも成るのです。
現状は、株価と同じで(笑)刻々と変化して行ってます。
レッスンの処方は、その時刻における状態への対処に過ぎないのです。
だから、留学して、その事を宝物のように大切に思い、忠実に実行する事は、害毒にもなる一面があると言う事、ご理解頂けるかしら?
的確な指導が前提ですが、全てはその時点限定の対処なのです!(ワンタイムpasswordみたいなものなのです)
と言う事は、自力でコントロールし続けるには、発声においての拮抗によるバランス構造を理解し、「常に同じ状態では無い」と言う気構えが必要であると思います。
一瞬、対処が遅れると言う事は、完璧な発声は存在しないのと同様に、完璧に制御すると言う事が、不可能に近いと言う観点も大切なのです。
それらを含めた、レベルに沿った合格ラインを設定する必要もあると思います。
中には、身体のメンテナンスに重点を置き、お金を掛ける人もいますが、技術無しに行えば、経費は多大なるものになるでしょう。
一般的な商品は、組み立てれば、そのままの状態で使う事が出来ますが、発声は、「その状態では、こう組み立てるのですよ!」と教わるだけなのです。
即ち、すぐにバラバラの部品に戻され、自分で組み立てようにも、状態の変化が伴うのですから、出来る方が特殊なのです。
そんな難しい事なのに、何故か皆さん簡単に考えて、すぐにデビュー!?を考えてしまうのです。
それは、出来てから考えましょうね!(笑)
出来ても歌って金には成らないのにねぇ!?
とりあえず、ミーハーでは駄目だと言う事は間違いないでしょう。