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Channel: Old school オペラ発声研究家 宮前区在住 永田孝志の日々
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発声の瞬間的な順序

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1.まずは息を吸います。
2.次に息が僅かに流れ始めます。それと同時に声門閉鎖が起き始めます。
3.声門閉鎖が起き切る瞬間前に、マインドを止めます。(身体の表面的な形が固定される)
4.次に声門閉鎖が完成します。

大雑把に言いましたが、この順序が狂う事で、様々な弊害が起きてきます。

これは、マインドの癖を見つけ出す事にも有効であり、意志に反して身体が勝手に反則に動く場合、それをコントロールする為の司令塔から作らねばなりません。

ゆっくりと、手順通りにやる事で、徐々にインプットして行きましょう。

これは、特別な能力の有無では無く、失われた機能の回復、即ちリハビリに近い作業だと思います。

今のタイミングを適正化させる事は、流暢な動きにも繋がる事です。

その因果、タイミングが、どう言う風に狂うのか?
日本語モードでは、ほぼ全員、声門閉鎖が早く成ってしまいます。

例えば、ア母音は、最初から存在する固着した物では無く、呼気が開始してからの僅かな瞬間に「アに形成される」のです。

更に、身体を固定してから、息を吐いて声を出そうとする事は、ある程度の訓練が必要なのです。

本来なら日本人は、西欧のオペラ歌唱を達成するには、中国人や韓国人以上に、いくつかの難関を乗り越えなくては成らないのです。

しかし、ガラパゴス化した日本式オペラ発声が定着している現在、その問題は、無意識化されているのです。

私もそうなのですが、慌てる傾向にある人は、更に難関があるのです。
絶好のタイミングを先走り、逃してしまうのです!(笑)

しかし、絶望は無用です。

出来るまで諦めなければ良いだけの話なのです。

達成にはキリが無いので、もし輪廻転生が実在すれば、確実に生まれ変わるでしょう。(笑)

「出来ないうちが華である!」by Nagata(笑)


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