今回、私が発見した事の本当の重要性は、お腹と胸の緊張、柔軟性の割合を、如何に常に保てるか?と言う、長年の疑問を解いてくれるものであった事である。
何かの偶然に、最適なるバランスに行く事はあるのだが、間接的なものである為に、そのツボでは無かったのであった。
胸を持ち上げれば、下腹が硬くなり、下腹を弛めれば胸が下がる。
勿論、それと共に声も偏るのである。
下腹を弛めた状態を作る事が、発声以前の準備では無く、発声の出だしの瞬間に起こる事が重要なのであった。
それを可能にする方法論が、出雲で発見した「身体の具合が悪い状態で発声する」と言うものがきっかけとなり、それを更にピンポイントに絞り込んだものが、ハミングを最初に取り入れる事により、下腹が一瞬弛む事で、寄り容易に再現出来るようになった事である。
だから、最初にピアニシモで出して、一瞬でクレッシェンドして手繰り寄せる!と言う観点だけでは、最初から緊張する事もあると言う事だ。
上手く行かなくなる事があるならば、そこら辺であろう。
では、門下生諸君、健闘を祈る!(笑)