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Channel: Old school オペラ発声研究家 宮前区在住 永田孝志の日々
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声楽発声の落とし穴アラカルト!?

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自分のやっている発声を正しいと思うパターンその物の盲点を記しておきます。


「自分の習っている、あるいは習っていた先生は、素晴らしい先生だから!」
 このパターンにおける「素晴らしい」とは何か?
それが大問題ですね。


「自分は何々をしているから、あるいはしていないから大丈夫、正しい!」
 声の構造を考えた場合、その忌み嫌う要素こそが盲点と成っている可能性が高く、殆どの日本人声楽家が、声を、息を流し、開ける傾向に偏り、キューゾと言う概念を殆ど無視していると思われる崩れ方に至っています。


「綺麗な声は良くて汚い声はだめ!」
これも良くある考え方ですが、バランス論的に考えると、非常に稚拙なる考え方であると意わざるを得ません。
そもそも、声の輝きの成分は、基音の整数倍においての倍音では無く、3000~4000hz付近にある雑音なのです。
これは、私のYouTube動画の初期に掲載しています。
その模型では出口を狭める事で声の輝きが発生する事を示しています。
マリアカラスの声など、雑音だらけで、その中から黄金の声が突出して来るの判りますか?

勿論、それがあるから正しいと言う見解も偏った見方ですが。


私の長年の研究によって得てきた結論は、あらゆる条件を満たそうとする動機から得たものです。
その中で学んだ事は、声と言うものの見方における抽象度が問題と成るのです。

そして自分を突き放した見方が出来るか否か?
それが問題だと思います。

その中で、最も頼りになるものは、抽象度高い感性、耳、だと思います。

それがレベル低いと、簡単に似非科学や、抽象度低い理屈!飛躍した理屈に騙されてしまうのです。
尤も、それに騙され続けているようでは、端っから才能に問題があると言っても過言では無いと思います。

一流歌手の記述を観ても、自分でダメなものは気付いて立ち回っていますね。

非論理的な人が多いのも事実で、それはプラスにもなる要素ですが、ある程度の論理性は、物事を判断するには欠かせないものだと信じています。

そんな思いの中、動画を作りました。




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