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Channel: Old school オペラ発声研究家 宮前区在住 永田孝志の日々
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声の性質から考えるコントロール論

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パヴァロッティもインタビューで答えているように、「声とは、暴れん坊のアニマルである!」と言う意味は、元々拡散する性質があると言う風に捉えて良いと思われる。


即ち、自意識でコントロール出来る範囲は、かなり限られており、特にパッサッジョ域から高音域を力強く出してコントロールしようとすれば、「出口を限定する」と言う、キューゾに結び付くのである。

これは、水の性質と似ていて、ホースの先を細く摘まむと、目的の方向に仕向ける事が出来るのと同じであると思う。

如何に狭く閉じ込め、バランスを取るか?と言う技術が勝負と成ると言う事であろう。

と言う事は、その出だしの準備とタイミングが鍵となり、空回り、暴走する思念をも制御する必要が出て来る。

声が開く(拡散する)と言う現象は、物理的な準備とタイミングを逸脱した結果であるとも言える。

肉体と、思念との時差を修正する事も、訓練の一つである。
即ち、妄想と現実のズレとも言えるのでは無かろうか?

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