発声に必須である、首の直立に関して、舌と軟口蓋の関係の良い形を学んでおくと、いざ、疲労で声が薄っぺらく成ろうとした時に、役立ちます。
止め付けの強い安定した声を発する時の舌は、思っている以上に、感覚的に鋭角な山と成ります。
その盛り上がりの頂点と、軟口蓋の関係を学ぶと、安定感が意図的に得られます。
勿論、それよりも、ゆるい形もあり、疲れていないときはそれでも大丈夫ですが。
特に、バスの ボリス・クリストフは、その緊張が強く、声が重い程、その止め付けが重要となります。
それは、胸声の割合を多くする故に、聴き方によっては奥まった声に感じますが、決して悪い形ではありません。
声は、学習すればするほど、様々な形の必然性を理解する事が出来ます。