まずは、オーソドックスな形のアッポッジョ発声と思われる歌唱です。
ジュゼッペ・ヴァルデンゴ!
この歳でこの安定感!
このタイプは、口元にある特徴が見受けられます。
黄金期よりは少し息っぽいと感じます。
バランスを崩すと♭気味になる可能性もあるのではと思われます。
しかし、声帯には安全な歌い方だと思われます。
一方、ストラッチャーリなどの黄金期テイストのスリリングな歌唱は、口元の緊張(アッポッジョ)が少ない分、喉のアッポッジョが多くなるのだと思われます。
私が真似したジーノ・ベーキも、そのタイプでしょう。(高音域は真似仕切れていないのですが(笑))
唇は弛緩して縦の緊張がありません。
であるから喉の声が多くなる事により、バランスが取れるのです。
上級者タイプかも!
これを下手にやり、唇の脱力と口腔内のバランス構築が上手く行かないと、横に引きずった浅い声に成るのでしょう。
軟口蓋と舌の絶妙な連携が必要となり、難しいです。
ヴァルデンゴの歌い方が基礎的な形なのかもしれません。
魅力的なのは、断然のジーノ・ベーキでしょう。