Quantcast
Channel: Old school オペラ発声研究家 宮前区在住 永田孝志の日々
Viewing all articles
Browse latest Browse all 7755

様々な声と接して

$
0
0
モダンメソッドの声の中にも、それぞれの微妙な違いはあります。
黄金期でも、勿論リリックな歌唱もあります。

その中で、「息を流す」と言う流動性が最も少ないものが、最も安定性高い形であり、黄金期の多くに観られる形なのであります。

私は、習ってきた師を絶対視する事はせずに、あくまでも「探究」していくスタイルを取っております。

最もトラディショナルな形を会得すれば、それ以外の形の構造を把握出来るようになるのです。

そう言う視点で述べています。

元々、黄金期ファンでも何でも無い、どちらかというとポップス、ジャズのセンスの方がある私です。

好き嫌いで言っているのではなく、自分の声が、どうすれば安定するか?、と模索し続けた結果、黄金期にたどり着かざるを得ませんでした。

息の流動性が勝るモダンメソッドは、一見自由な様ですが、不安定に繋がりやすく、そうなれば不自由と言う事になってしまいます。

最近思う事は、「自由」と言う概念は、人間が作り出した幻想ではないかと言う事です。

拘束があるから、葛藤、拮抗があるから、動けるのでは無いでしょうか。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 7755

Trending Articles