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Channel: Old school オペラ発声研究家 宮前区在住 永田孝志の日々
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不具合の原因

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巷の声楽発声理論では、あらゆる概念が細かく分析されていない事と、不具合の大部分を、「狭い喉によるもの」と決めつけている帰来があるので、何かと「開けて!」と言う方向に仕向けます。

聴いた印象で、さも開いているように聞こえる声も、実際は、「如何に隙間を開けないか!」と言う感覚である事は、まだ、余り知れ渡ってはいないと思われます。

中には、私もそうでしたが、閉じる事を知っていても、何となく刷り込まれた「開かねばならない」と言う思いもあり、中途半端な形となっていて、それはそれで細かなところでの矛盾に悩むと思われます。

不具合の原因は、殆ど力の偏りによる声の空洞化によるものであり、その空洞化と「喉を開く」と言う概念が結び付き、「それで良いんだ!」と言う確信に繋がる事も、多発していると思われます。

これら一連の現象の根本は、権威信仰による、言葉の鵜呑み現象とも関連しているのでは無いでしょうか。

一言で「バランス」と言ってしまえば簡単な話ですが、「どうバランス化しているのか?」と言う、突き詰めようとする人間が、如何に少ないのか?と言う事を感じて止みません。

思考や話題を変えて、誤魔化す事で、ずっと来てしまったのでしょうか?
だとしたら、ごまかしの達人だらけなのでしょう。(笑)

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