レオ・ヌッチも、流石にこの歳になると、声も綻んで来ますが、ここで、改めて、ヌッチの出し方が良く分かるのでした。
高音域を出す時に、中音域の状態が変わらぬうちに、一瞬で息を勢い良く吐き出すやり方です。
このやり方は、若干息が太く成るので、ピッチが上擦り、無くなる弊害があります。
この歌い方は、黄金期には無く、プロッティも、似たタイプです。
軽いバリトンならではの、息芸!と言ったところでしょうか。
レオ・ヌッチも、流石にこの歳になると、声も綻んで来ますが、ここで、改めて、ヌッチの出し方が良く分かるのでした。