Quantcast
Channel: Old school オペラ発声研究家 宮前区在住 永田孝志の日々
Viewing all articles
Browse latest Browse all 7755

メラメラと燃えるマインド!?

$
0
0

高音域を楽に出せたら良いなあ!
などと思ってませんか?
その思いは、ある意味正しくて、ある意味間違っています。(笑)

声帯を傷つける事無く、適切な息の流れを生じさせると言う目的における意味において、ある意味、楽に出なければ成りませんが、脱力状態で、ボーッとした状態における「楽」では無いのです。

本来、高音域は、心身ともに高い緊張を強いられるものです。
喜び、闘争、希望、哀しみなどの情緒が総動員するものであり、メンタル的に、興奮状態に成る必要があるのですが、特に知的作業に従事しておられる方々は、そこに至り切れないで、思考が優勢に成るために、高音域が歪むパターンが多いようです。

しかし、訓練を重ねる事によって、可能に成って来る事も事実であります。

その様なマインドの状態を自由自在に作り出す訓練は、ある意味、演技する事の訓練でもあるのです。

音域におけるフォームとは、その様な意味においての関連性があるのです。

アッポッジョにおいての前提条件に、少し持ち上がった胸郭があると言う意味を考えると、歌唱とは、ポジティブが前提である事が伺えると思います。

同じ理性的でも、そこ(興奮状態まで自在に作り出せる)を前提とした理性の在り方と、理性が、それを妨害すると言う働かせ方とは、視野の広さ、可能性に、異なる結果をもたらすのでは無いでしょうか。

それは、自信にも関係する事であると思います。

やはり、地道な訓練あるのみだと思います。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 7755

Trending Articles