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Channel: Old school オペラ発声研究家 宮前区在住 永田孝志の日々
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声の輪郭を捉える為のアイテム

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それは、舌と喉頭である。

多くの人達は、舌が引っ込み、喉頭が上がり気味な所で歌っているが、しっかりとした声の輪郭を形成する為には、喉頭は下がり、逆に舌はそれに反発しようとして前上に盛り上がろうとする!

その引っ張り合いの結果、うなじが緊張するのである。

この声を出す為には、自意識の呪縛から外に出る必要があり、自意識内にウロウロしている状態で、下手にそれらを試みる事は、不快感と共に中途半端な状況となり、不調に陥る事にも成るのである。

のどを物理的に下げる事の弊害とは、そう言う事であり、急には変われない!と言う事でもあるのだ。

話は変わるが、パッサッジョ域から、口を大きく開け、その拮抗を作り出す歌手がいるが、そうなると、後ろへのベクトルが若干弱くなり、前側に偏った、喉っぽく平べったい印象の声に成るパターンが多い。

そこら辺のバランス化が、如何に複雑に入り組んでいるかが判るのである。

懸念するのは、そのようなマエストロのレッスンでの指摘が、本当に正しいのか?と言う事である。

やはり、信仰では無く、もの事を冷静に判断する力が、生徒さん側に求められると言う事である。


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