昔の優れたオペラ歌手達は、非常に簡単そうに歌ってみせる。
ある意味、ある境地では、簡単に出せると言えるのではないか?
私は、発声における声の構造を、抽象度高い次元で捉えた途端に、安定して来て、「何だ!単純な事では無いか!」と感じている。
例えば、抽象度低い次元で解釈しようとすると、「嬉しい」とか、「悲しい」と言う表情、表現も、非常に難しく成って来るが、お芝居が得意な人は、朝飯前にやってしまうのと同じである。
芝居が不得意な人、出来ない人は、本当の嘘が付けない人であり、そういう人は、その訓練から始めた方が早いと感じる。
後は、体力や、負荷に対する耐久力のトレーニングに尽きるのである。
巷の常識に惑わされず、感情の形を分析し、その形を知り、形の力を借りながら、適切な表情の構造に仕向けると、発声は、意外と単純だと感じる筈である。
それを、思考で行おうとするから難しくなるのである。
思考は、特にキアーロの要素の隙、欠如を生み出し、恐れを助長する結果となる。
抽象度低い概念に拘っているうちは、見えて居ない状態である事は、私が保証する!(笑)
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発声なんて簡単!?
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