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Channel: Old school オペラ発声研究家 宮前区在住 永田孝志の日々
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本当の脱力

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前にも触れましたが、脱力と虚脱は違いますが、では、脱力とは何か?と言う事に迫ってみたいと思います。

脱力すると、何がどうなる故に必要なのか?答えられますか?

恐らく、殆どの人は、「何となく、硬さが取れて滑らかに、自由に成るから!」と言う認識だと思います。

では、脱力とは、何に対しての脱力でしょうか?
と質問すると、どう思われますか?

恐らく、「何に対しても何も、ただ脱力在りき!でしょう。」と思われる方が多いと思われます。

更に、脱力によるメリットの本質は?

と、尋ねたらどうでしょう?
「本質もなにも、脱力は脱力でしょう?」
と思われると思います。(笑)

ここで、一つだけヒントと言うか、答を明かしましょう!

「筋肉における弾力性の構築による、力の吸収」です!

これは、本やネットを観て受け売りで書いているのではありません。
帰納法で導いたものです。

要するに、強い声を出す為に、強い力を架けても、その身体の筋収縮における弾力性により力が吸収され、声帯への負荷が軽減される!と言う事なのです。

巷の発声は、逆に、緊張状態に成っているので、筋弾力性が少なく(硬直か虚脱)、力が全て声帯にのしかかり、力を架ける事=押した声、歪んだ声!
と成るのです。

これが、まず、解らねば、深い理解は獲られません!

力んでいないと思って、極力押さないでいた声が、実は力みの原因でもあった!なんて事にも成り得るのです。

思いっきり押して出した時に、歪むのは、硬直している証拠に成ってしまいます。

そこら辺にも、初期ベルカントと、第二期黄金期の発声の謎解きが潜んでいるように思えてなりません。

私の頭は、今、フル稼働中!(笑)


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