何故、進歩が停滞するのか?
この根本原因に頭を巡らせた一日であった。
その多くは慢心によるものであろう。
慢心とは?
「これで良し!」と決め付ける事により発生すると思う。
特に、その「これで良し!」が、比較的 早期に起こる事は特に問題である。
発声にしてもそうである!
隙間だらけの声を、「これで良し!」と、ある意味 早合点している状態とも言えるだろう。
研究期間が、それにより不充分になる現象である!
それは、また言い替えると、早期に結論付ける、早急さ、せっかちさが生み出す決め付けでもある!
一つの説に飛び付き、それを誤解レベルに拡大解釈し、その前提を固着させた前提で、その後の理論展開すれば、事実とは異なるマトリックスが出来上がるのである!
私が何十年も研究し続けていられるのは、決め付けていないからである。
ある学者が、「一晩中寝ずに考えた結果、解った!」などと言っていたが、その心には、性急さが潜んでいると思う。
学問における演繹法も、ある種の決め付け論である!
表面的な学力、頭の良さには、性急さが付きまとうのでは無いか?
それにより、すぐに結論付け、決め付け、諦めたり奢ったりするのでは無かろうか?
そして、その問題は、その動機にもあり、大なり小なりフェイクが関係しているのだと思う。
私の研究意欲は本物であると自負できるのである!
短気は損気とは良く言ったものであるが、今までの世の中のシステムや教育が、そうさせているとも言えるだろう。
自分を見つめる!自分から逃げない!
これは、口で言うほど簡単な事では無さそうである。