ある程度のど声の要素が無ければ、声の輝きは生まれません。スクイッロとか、ベル、リングなどと呼ばれている声です。
日本人は、特にこの要素が無さ過ぎるのですが、この、のど声のリスクばかりを拡大して、それを否定する傾向にあります。
しかし、これも加減が非常に難しく、少し間違うと、声が破綻し壊れてしまいます。
デル・モナコに失業の危機を危惧させたダニエリ・バリオーニは、早々と声を無くしてしまいました。
やはり、パッサッジョ域で、声帯にダメージがある箇所が伺えます。
バリオーニの音源
特に、テノールは、このタイプの出し方にする事は、余程の工夫、節制を余儀無くされるでしょう。
ベルカントには無い、猟奇的なニュアンスだと思います。
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のど声とスクイッロ
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