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Channel: Old school オペラ発声研究家 宮前区在住 永田孝志の日々
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音声生理学とは?

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音声が、マインドの結果生じるものだと理解すれば、その結果である現象を物理的に解釈するのが、音声生理学、叉は音響生理学であると理解出来るでしょう。

従って、それらを熟知する事と、声が上手く出せる事は、丸で別次元の話なのです。

声帯が、あるいは、その周辺が、どのように働くと、良い声になるか?などと、仮に知識が有っても、その機能を働かせようとする意識が、その機能を働かせないようにしてしまうと言う、パラドックスに陥ってしまうのです。

ここら辺、知識人の多くが陥ってしまう罠でもあります。

考える脳で、筋肉を操っている気に成っても、実際は、トンチンカンな事、正反対の事を仕出かしているのですから!

口蓋垂(のどちんこ)辺りの軟口蓋の最後部のアーチを、パッサッジョ域から広げようとすると、閉じてしまう現象と同じですね!

アーチをキープしようとするのなら、正反対の感覚に成ります。

結局、平常心を如何にキープするか?
負荷を恐れて逃げ出さないか?

その、嫌な負荷を、さも平常心で受け止められるか?

これに尽きると思います。

思考や恐怖心が先走る時は、必ずマインドが臆し、発する音よりもマインドが後ろに在る状態と成ります。

平常心では、音はマインドの後ろに付いて来る感覚に成るのです。

従って、多くの不具合の原因も、これらを踏まえて考えれば、おのずと解答は出て来るのでは無いでしょうか?

声は、マインドを含むもので、マインドは音の先頭を切っています。

声を前に出す!と言う事は、どういう事か、お分かりですよね!

決してパッサッジョ域からは音を前に出しては成らないのです!
しかし、声は前に出さなければ成らないのです!

この複雑な構造を、レッスンで、理解しましょう!


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