昨日の歯学部学生さんのレッスン動画で、如何に現象に対して言語が不十分なものかと言う事を感じられたかと思います。
言語が現象を歪めて伝達するものにも成りうる事を、再認識して頂けただろうか?
特に言語至上主義的なインテリ様方!
断っておきますが、私のレッスンを受けに来られているインテリの方々は、そこら辺をわきまえた方ばかりであり、私も本音で語れる方ばかりです。
さて、今回言いたいことは?
オペラ歌手団体における集団的マインドコントロールの実態についてです。
オペラ歌手の先生方のご指導は、まず100%近く、「声を胸に落としてはダメ!」です。
この誤解は、紐解けば長い話になりますので、詳細は割愛させて頂きます。
簡単に言うと、偉い先生の言う事を鵜呑みにし、現象そのものを無視した結果なのです。
その結果、歌手は加齢で声の空洞化が進み、声は手を離したホースの如く右往左往し、不安定となります。
この症状を修正するメソッドは、有名歌手と言えど持ち合わせていないようであり、どんどん悪化して行きます。
学生を相手にする指導ならまだ誤魔化せますが、40歳代、50歳代以上の年配者には通用しなくなるので、結局オペラ講座開いても、声は悪化する一方!
結局壊れてやめてしまうパターンをいくつか耳にしています。
何故このような事態が改善されぬまま、何十年同じ事を繰り返されて来たのでしょうか?
答えは簡単です!
受け売りの演繹法の考え方ばかりの人達だからです。
要するに、本気で研究されて来なかったと言う事ですね!
にわかには信じられないかも知れませんが、何十年も、実験を繰り返し、構造的解明に至ろう!と言う人物が、少なくとも国内では私以外に存在していないと言う事では無いでしょうか?
似たような事を言う先生方は、おそらく私のを拝借されていると思われます。
そうされている先生方は、そうでなく害を及ぼされている先生方より、はるかに良いと思います。
私の見地から観ると、やはりそこには「不協和的認知」と言う心理的法則が働いています。
本当に上達するには、独りになる事ですね!
その意味は、もう、この読者であればお分かりでしょう。
「最初に言葉ありき」
これが誤りなのだと感じています。
何故なら、人は、言語化とは裏腹な潜在意識とやらの影響下にある事にも薄々感づいて来たからです。
本当は、何を思っているのかわかったものじゃありませんよ!(笑)