抽象度の高い芸事などの境地に達する事に関して、「出来てから本を読め!出来るまでは読むな!言語化するな!」と言われているそうであるが、まさにそれ!
これ、当たり前な話であり、言語化は、出来たものが理解できるものであり、そうでない未熟者が、書物を読み漁ったところで、未熟者の境地での解釈は、ほぼ誤解に至るのである。
すなわち、言語そのものの枠内しか考える事が出来ない故に、それ以外、言語化されていないところの認識は盲点となり空洞化してしまう。
下手な読書は、それらの誤解による決め付けを引き起こし、その事が真の境地に達する事を妨げる原因となるであろう。
機械の世界でも、ある程度の結果の誤差を許容する猶予を与えねば、破綻してしまうと、先日t大生の話を聞いたが、人間も、同じような破綻を起こしている事が多いのでは無いかと考えている。
未熟者の決め付け!これなのである!
盲信や、しがみつきも、そこにあると思う。
そして、言語化されていない自らの意識における盲点が、意外と他者からはハッキリと見えてしまうのである。
自らの隙を生み出すと言った事が、活字の毒性、副作用とも言えるのでは無かろうか。