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Channel: Old school オペラ発声研究家 宮前区在住 永田孝志の日々
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探り出す為の思考法

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世間に出回っている演繹法的方法論に重大な欠陥があると言う事は、音声を聴けば判ることである。

さて、そこで、発声の真実を暴き出す為に必用になるものは、膨大なる時間である!
そして、考え方の基本となる論理性!
体感力!
などである。

また、大雑把に言ってしまえば、物事の本質を感じとる感性が有っての話である。

そこで邪魔になるのは、組織などにおける人間関係である。特に権威の世界では、革命的なものは排除されやすい!
形式上の無謬性が足枷となるのである。

多くのインテリは、その信仰の元に思考する訳である!

さて、声楽の世界であるが、一旦紛い物が権威のポジションに紛れ込めば、どのような事に成るのかは、少し想像力を働かせれば分かるだろう。
負の連鎖が起きるのである!

近年、日本人のレベルは上がり、世界的水準に近付いた!などと言われているようだが、とんでもない!世界がレベル低下しているだけの話である!
強いて言えば、誤魔化しが上手くなっただけである!(笑)

簡単に、所謂権威の言う事を疑いもなく信用する事で、この悪循環は生まれるのである。

その様な、一種の思考放棄的信仰がベースとなる演繹法は、例え先人の情報が正しくても、その意味合いの詳細までは分からないのである。

優先順位、主従、発展途上における現象と完成型での現象との区別!

これらの区別など、体験不足の未熟者に何が判ると言うのだろうか?

一度に全部行おうとして、結局何も解らずじまいになるのが落ちである。

何を優先して行うか?と言う、自分の頭で考えなければならない事柄に対して、演繹法に洗脳されているインテリは、意外に思考停止してしまう!
何故なら、論拠やロジックに当てはめる事が思考の前提となるからである!

ZEROから考えると言う事は、ロジックを解明する能力、物事を色眼鏡無しに観る力が必要となるが、それが如何に困難かと言う事は、同時に権威主義の弱点、盲点とも言えるのでは無かろうか。

手っ取り早く急いで事を成そうとするマインドも、紛い物を掴まされる原因の一つにも成ってはいまいか?





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