リチャード・ミラー氏も述べているように、世界的に合唱界とオペラ界は、発声において、特に合唱界側がオペラ界に対して余り賛同的では無い様である。
日本では、声楽家が合唱の指導をするパターンが多く、オペラの発声は、合唱の発声の延長線上にある!と言うスタンスを取った方が何かと都合が良いのも理解出来るだろう。
中でも、私のような強さを強調する、鍛える!と言うスタンスの声に対して、特に批判的になるのもうなずける。
この、合唱とオペラの発声の対立関係は、目指す声、音楽の相違に他ならないのだが、どちらかと言うと、弱い繊細な声が、強いドラマチックな声に否定的である傾向が、何とも感情論的なものに起因すると思わせるのである。
オペラ界の中でも、ドラマチックな歌い方、声は、軽く牧歌的な声の世界からの批判はいつの世でもあるのだろう。
なーんだ!ただの保身じゃないのか!?(笑)