声楽発声の最初の数年は、自分が解っていない事を知る為の期間であり、そこを経て、初めて真の理解に及ぶものである。
従って、下手に器用な人間が、その期間に「解った」と早とちりする事が、その手の人間の進歩の芽を摘む結果となる事が多いのである。
解ったと言う資格を得るには、様々な偏による不具合を体験し、克服する必要があり、それを経て、初めて、全体のメカニズムの繋がりが理解出来て来るものである。
無知の知!
これは、下手に頭の回転が良い人間の盲点とも成ろう事柄である。
↧
無知の知
↧