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Channel: Old school オペラ発声研究家 宮前区在住 永田孝志の日々
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昨日のレッスンで思う事

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ここのところ、おかげさまで、新規のレッスンお申し込みが増えて参りました。

やはり、研鑽あるのみです。

昨日も初レッスンを行いましたが、私より少し先輩にあたる世代の声楽レッスンを受けて来られた方でした。
色々と事情を聴くに、やはり、巷モードは変わっていませんでした。

基礎となるボーチェディゴーラや、ボーチェディペットの土台が無いところに、眉間に集めるようにさせたり、頭声に偏るメソッドだったようです。

そうすると、声はフワフワと不安定に漂うばかりで、それが窮まると、喉が締まって貼りついたように成るのです。

そのメソッドに慣れたところに、私のやり方で出すと、「こんな声出すと怒られます!」と言う感触に成るのです。

即ち、日本人は、喋り方から喉の使い方が異なるので、そんな基礎が異なる土台の上に、いくら塔を建ても、似て非なるものしか建たないのです。

欧米人の、リラックスしたマインドを会得する事が先決であると言う、昨今の私の研究の結論です。

言語の発音により、マインドが変わるのです!
まるで、私が出雲弁で話すのと、標準語で話すのと、人格が変わるように。(笑)

かと言って、郷里の言語が必ずしも良いと言う訳でも無いところがまたややこしいところです。

常に、ソファーにもたれ掛かっているかのようなマインドです。
行動をゆったりとした気持ちで!

そうして喋ると、トーンが低くなり、声圧が高くなります。
その状態が、キューゾなのでしょう。

このような、諸器官を巻き込む、発声と言うメンタル現象に対し、やれ喉声だ!やれ力みだ!と、一言でレッテルを貼る判断の仕方、ものの考え方に、重大なる欠陥を抱えているのが、巷の方法論と言えるのでは無いでしょうか?

刷り込みによる洗脳状態で、関連性を考えられなくなっており、分割思考!要するに、何かを決め付ける事により、関連性に関して思考停止に陥るのです。

その決め付けの元となるのは、巷であり、偉い先生の教えであり、周りであるのです。

本当に、自分の頭で考えろ!などと良く言われておりますが、学校教育、社会教育から、そうさせない風潮にあるのでは無いでしょうか。

私は、発声法に関して、自信を持って「自分の頭で考えています!」と言えます。(笑)



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