アッポッジョに関しては、「横隔膜をプッシュダウンさせる」と一般的に言われているが、ジェローム・ハインズは、この事に関して、寄り綿密に具体的に述べている。
余り詳しくは書けないが、「慎重に行う必要がある」と述べている。
これは、他のパーツとの関連性の一部として、その度合いの最適化を見計らう必要があると言う事であり、何がなんでも!と、思い切りやれば良いと言うものでは無いと言う事である。
中には、プッシュダウンを完全否定する流派もあり、混乱を招いているが、その流派は、その分のリスクを抱える事にもなるのであろう。
いずれにしても、発声の、メカニズムの全体像を把握する事で、その調整の最適化が可能になるのである。
力強く、デリケートな世界と言えるであろう。
そもそも、発声メカニズムのマクロ視点が無く、断片化された概念のみが氾濫している状況である事には違いない。
↧
アッポッジョの調整
↧