かつて、黄金期の流れを継承していた、バリトンのエットレ・バスティアニーニが、テンポの問題で、カラヤンと対立し、結局降ろされて、代わりに軽いアルド・プロッティが起用された事が、黄金期の終焉では無かったであろうか。
指揮者に、絶対的権力が委ねられ、歌手の権限は無くなって来たのである。
どう聴いても、プロッティは息っぽいのであり、その分、動けるので、演出にも対応出来る。
私が発掘しようとしている発声は、貶そうとすれば、その様な観点から、いくらでも貶す事が出来るのであるが、その風潮がオペラが管弦楽の楽音に劣るように成った事を挙げると、それこそどちらが紛い物であろうか?(笑)
よーく考えてみる価値はあるのでは無かろうか。(笑)