発声と言えば、大体が専門家らしく、医学的、音響的根拠を提示して、仕組みを説明し、それを知る事が重要事項のように言う場合が多い。
また、それよりも、更に歌唱指導の現場では、「もっと頬を上げて!」「もっと口角を上げて」と、部分の操作を促したりする。
さらには、「大地に根を生やし、大地からエネルギーを貰い、それが声に成るように!」などと、イメージを促すものもある。
しかし、これら、何れも、風邪薬程度の、対症療法に過ぎ無い事は、経験を積まれた方は容易に理解出来るであろう。
音響的、生理学的仕組みの知識は、大変失礼を承知で言わせて頂くと、発声する立場で考えると、あくまでも、余談レベルの価値であろう。
その他、部分的操作で良くなったものに関しては、良くて、短期間限定の効力に留まるものである。
発声において、皆さんが、最も知りたい、重要事項とは、感覚そのものであり、意識と、力、響きの、体感的構造と、その抽象度の高いマクロ構造が、各音域において、どのように変化するのか?と言う事に尽きると思う。
私は、無防にも、その言語化に挑み続け、何とか、その原案にたどり着いた。
そこには、我々日本人が、思いも寄らぬ感覚と、その感覚とは裏腹とも言える、客観的に優位な音声の構築に成功しつつある。
最近、動画サイトには、限定動画のみのアップに留めているのも、そのような理由によるものである。
そこには、あっと驚く感覚と、如何に我々が、いい加減な常識に洗脳されてきたかを思い知らされる事実、盲点により見えなかった世界が潜んでいたのである。
乞うご期待!
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発声の視点
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