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Channel: Old school オペラ発声研究家 宮前区在住 永田孝志の日々
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「オープンスロート」の功罪

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「オープンスロート!」即ち「喉を開く」と言う概念は、非常に大ざっぱで不親切な概念であると言う事が判明しつつある。

あくびのように喉を開く!とも言われているのであるが、ジェローム・ハインズは、「あくびの前半である」と述べており、決して「あくびの後半」では無い!

要するに、あくびの前半は、喉頭が下降し、うなじが緊張する。
一方、後半は、咽頭が広がる。

後半に成ってしまうと、澱んだ、寝ぼけ声に成ってしまうのである。

国内で行われている指導は、大体が咽頭を広げようとさせるものである。

日本語平面発声が基盤となる事でのボタンの掛け違いが起きている事が問題なのである。

オープンスロートの本当の姿とは、『声門への多大な負荷による「過緊張」による、声の閉塞感を無くす為に、力を全身に満遍なく分配する事で達成させる事。』なのである。

特に国内において、科学的論拠の曖昧な事柄を、真に受けて、一生懸命、虚偽を教えていたのである!

いつの間にか、「開ける」が「広げる」にすり替わっていた事もある!

誰だ?こんな事言い始めた指導者は?

責任者!出て来い!(笑)(古い)

要するに、オープンスロートとは、「アッポッジョがもたらす効果の一つ」に過ぎず、喉と言う単一個所だけを、「事前に準備しておく」と言う類のものでは無かった!と言う事である!

また一つ、賢く成りましたね!
では、また次回まで、ごきげんよう!(笑)


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